組合員情報

Union member information

美濃手すき和紙協同組合の組合員情報をを紹介します。

工房名

作家名

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美濃手すき和紙 さらさ Minotesukiwashi Sarasa

家田美奈子 Minako Ieda



石原英和工房 Ishihara Hidekazu Kobo

石原 英和 Hidekazu Ishihara




小澤 由美 Ozawa Yumi



市原団若工房 Ichihara Danjyaku Kobo

市原 俊美 Toshimi Ichihara



市原智子工房 Ichihara Toshiko Kobo

市原 智子 Toshiko Ichihara



紙々是好日 Kamigami Kore Kojitsu

松尾 友紀 Yuki Matsuo



紙漉髙橋 Kamisuki Takahashi

髙橋まゆみ Mayumi Takahashi



倉田和紙工房 Kurata Washi Kobo

倉田  真 Makoto Kurata



幸草紙工房 Saigusagami Kobo

加納  武 Takeshi Kano



澤村正工房 Sawamura Masashi Kobo

澤村  正 Masashi Sawamura



城尚子工房 Shiro Naoko Kobo

城  尚子 Naoko Shiro



藤田工房 Fujita Kobo

藤田 淳子 Jyunko Fujita



保木工房 Hoki Kobo

保木 美保 Miho Hoki




井上さとみ Inoue Satomi



みの紙工房F Mino washi workshop F

浦部喜代子 Kiyoko Urabe



美濃創芸有限会社 Mino Sogei

市原  肇 Hajimu Ichihara



美濃竹 紙工房 MinotakeKami koubo

鈴木 竹久 Takehisa Suzuki




鈴木 豊美 Suzuki Toyomi




山田和香奈 Yamada Wakana



柳川杏美工房 Yanagawa Azumi Kobo

柳川 杏美 Azumi Yanagawa



Warabi Paper Company

千田 崇統 Takanori Senda



かみのつくりびと

悠久の時を越えて伝わる紙漉きの心


美濃の山々や豊かな森を潤す慈雨はやがて幾筋もの清らかな流れとなって板取川にそそぐ。かみのつくりびとたちはその水を使い、楮や三椏など木の白皮を原料に美濃和紙を漉く。うれしい時も哀しい時もおのれと真摯に向き合い、紙と対話しながら脈々と地道な営みを繰り返し、1300年にわたって伝統の技と製法を今に伝えてきた。整然と均一な厚さの紙が漉けるようになるまでにどれほどの歳月と経験を要することだろう。

白くしなやかで強靭な美濃和紙はかみのつくりびとたちの精神そのもの。さりげなさと温かみのある風合いで人々の心を優しく包み込む。そのすばらしさが認められ、本美濃紙は1969年に国の重要無形文化財に指定、日本の手漉和紙技術として2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された。世界中の美術館や博物館で文化財や絵画などの修復に使われている。

時代を越えて、世界で愛される紙を漉いているという誇りを胸に、かみのつくりびとたちは今日も美濃和紙を漉く。


和紙の文化が息づく美濃の町


四月、美濃のまちは本格的な春の訪れを告げる「美濃まつり」にわき立つ。和紙でできた約300本のシナイを飾り付けた花みこしがうだつの上がるまちなみを練り歩き、市内を桜色に染め上げる。和紙のまち美濃ならではの光景だ。

1300年以上の歴史を有する美濃和紙は、清流と豊富な地下水、良質の楮に恵まれた美濃の地で花開いた。中世には大矢田で紙市が開かれるなど流通の中心地として隆盛を極め、近世には徳川幕府御用達の高級障子紙を産出する地として広く知られるようになった。今に残る美濃判という規格はこの時代に生まれたものだ。

また長良川の水運を利用して岐阜に運ばれた美濃和紙は、提灯や和傘、うちわに使用されるなど岐阜の地場産業を支えた。美濃和紙は日本人の暮らしに深く浸透し、文化を育んできたのである。

美濃和紙という太い幹から生まれる文化をこれからもかみのつくりびとが支えていく。