鈴木 竹久


MinotakeKami koubo 美濃竹紙工房

先人からの大切な預かりもの、美濃手すき和紙の技術を伝える。

「美濃手すき和紙の技術は先人からもらったものではなく、大切な預かりものです。私たちの役割は、それを後世に伝えていくことです」。

三代続く紙漉き業の家に生まれ、家業を継ぐ意思はあったが、父の竹一氏が「紙漉きをやめるかもしれない」ともらしたため、サラリーマンとなった。

本美濃紙は1969年に国の重要無形文化財になったものの、その後も職人の減少は止まらなかった。「この紙は必要とされている、自分もやるべきなのでは」、そう感じながらも家族の支えもあり、定年退職まで勤め上げた。この間に美濃竹紙工房は妻の豊美氏が後を継いだ。

退職後、一念発起し、60歳で豊美氏に弟子入り。妻の厳しい指導のもと10年が過ぎた。「10年間、とにかく走った、紙を漉きつづけた」と語る。現在は「美濃手すき和紙協同組合」の理事長に就任。

伝統技術の継承に努める一方、歴史を語り継ぎ、販路拡大につながる流通機構を構築するため日々奮闘する。

プロフィール


岐阜県美濃市生まれ。三代に渡り紙漉き業を営む、「美濃竹紙工房」に生まれ育つ。高校卒業後、サラリーマンとなる。定年退職後、紙漉き業に就き、妻の豊美氏に師事。2016年「美濃手すき和紙協同組合」の理事長に就任後、組合の事業運営と発展に尽力。「本美濃紙 保存会」会員。


製作作品一覧

耳付美濃判

サイズ:30.9×43cm

※裁断後は28.2×40.3cm

原材料:大子那須楮 100%

Untrimmed Minoban Size

Size: 30.9 × 43 cm

Note: Size after trimming is 28.2 × 40.3 cm

Materials: 100% Daigonasu mulberry

本美濃紙(耳付京間判)

サイズ:65 . 3 × 96 . 8cm

原材料:大子那須楮 100%

Hon-minoshi (Untrimmed Kyoma Size)

Size: 65.3 × 96.8 cm

Materials: 100% Daigonasu mulberry

薄美濃紙

サイズ:65 . 3 × 96 . 8cm

原材料:大子那須楮 100%

Usumino Paper

Size: 62 × 92 cm

Materials: 100% Daigonasu mulberry


美濃和帳(100枚)

サイズ:A 4 判 原材料:紙:本美濃紙

Mino Notebook (100 Pages)

Size: A4

Materials: Hon-minoshi paper, madake bamboo binding (Japanese)

和紙の折花

原材料:紙[本美濃紙+薄美濃]

Washi Flowers in Pots

Materials: Paper (Hon-minoshi + usu-minoshi)

福寿扇(桐箱)

サイズ:男性用21cm 女性用18cm

原材料:紙:本美濃紙、骨:真竹(国産)

Fukuju Fan (Paulownia Box)

Size: 21 cm men's, 18 cm ladies

Materials:Hon-minoshi paper, madake bamboo binding (Japanese)