髙橋 まゆみ

「薄くはかなげですが、実は強靭で透かしが美しいのが美濃和紙の魅力。その研ぎ澄まされた美しさをたくさんの方に知っていただきたいですね」。長い髪を束ね、冷たい水に手を浸しながら黙々と手を動かす。

楮の白皮についているちりと呼ばれる不純物を取り除いているのだ。ちりとりを丁寧にすることで和紙はより美しくなる。

主に美濃産の楮を原料として、細く長い繊維が雲のように流れる雲龍紙やもみ紙、時には紙料を無駄にしたくないとチリ入り紙を漉く。自ら漉いた紙を使って「ぽち袋」や「のし袋」などのこだわりの小物も作る。

女性の目線で「かわいい」「楽しい」と思ってもらえるような、普段使いのできる本物の和紙を発信していきたいという。

子どもの頃から紙は髙橋さんの身近にあった。京都で紙媒体に関わる広告関係の仕事をしていたが、紙漉きを一生の仕事にしようと美濃へ。師の市原智子氏の教えを受け継ぎながら、自らの和紙を模索する。

愛知県尾張旭市生まれ。京都で広告関係の仕事に就いた後、紙漉き業に憧れて美濃市に移住。2000年「美濃・ 手すき和紙基礎スクール」を受講し、原料処理から紙漉きまでの工程を学ぶ。その後、伝統工芸士の市原智子氏に2年間師事。「紙漉 髙橋」として独立。「本美濃 紙保存会」研修生。

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雲龍紙(美濃楮)

サイズ:64 . 5 × 98 . 5cm

原材料:美濃楮( 100%)

Unryushi

Size: 64.5 × 98.5 cm

Materials: Mino mulberry (100%)

美濃楮紙(厚口)

サイズ:65 × 98 . 5cm

原材料:美濃楮( 100%)

Minokozoshi Atukuchi

Size: 65 × 98.5 cm

Materials: Mino mulberry (100%)

もみ紙(美濃楮)

サイズ:64 × 96 . 5cm

原材料:美濃楮( 100%)

Momigami

Size: 64 × 96.5 cm

Materials: Mino mulberry (100%)