「自然豊かな環境で仕事がしたい」と飛び込んだ、美濃手すき和紙の世界。倉田さんの漉く本美濃紙や薄美濃紙は美しく、強い。繊維が縦横に絡み合った強靭さ、それでいて繊細な風合いと、光を柔らかく通す優雅な佇まいが印象的だ。「僕は作家ではないので、どうすればお客様が望む形に近づけるかを考えています。“倉田真の紙”を信じて依頼してくれる方の期待にしっかりと応えたい」。
美濃に移住して22年が経った今、自身の工房も設立し、本美濃紙保存会の会員として研修生の指導も行う倉田さんが考えているのは、未来を担う職人たちのこと。「職人を目指す人が、生業として自立できるように」と、自分が良い前例となれるような小さな挑戦を続けている。
美濃手すき和紙の歴史を紡ぎ「美濃らしい紙」を守るため、後輩に見せるその大きな背中は、力強く、とても頼もしい。
岐阜県可児市生まれ。高校を卒業後の1998年に「美濃・ 手すき和紙基礎スクール」を受講し、翌年から「美濃 竹紙工房」の鈴木竹一・はぎ・豊美氏に師事。2002年独立し、2019年に「倉田和紙工房」を設立。伝統工芸 士。「本美濃紙保存会」会員。
雁皮紙
サイズ:64 × 48cm
原材料:国産雁皮( 100%)
Gampi Paper
Size: 64 × 48 cm
Materials: Japanese gampi (100%)
本美濃紙(耳付京間判)
サイズ:65 . 3 × 96 . 8cm
原材料:大子那須楮 100%
Hon-minoshi (Untrimmed Kyoma Size)
Size: 65.3 × 96.8 cm
Materials: 100% Daigonasu mulberry
薄美濃紙
サイズ:65 . 3 × 96 . 8cm
原材料:大子那須楮 100%
Usumino Paper
Size: 62 × 92 cm
Materials: 100% Daigonasu mulberry
〒501-3788岐阜県美濃市蕨生1851-3
(美濃和紙の里会館内)
TEL 0575-37-4711 FAX 0575-37-4712
1851-3 Warabi, Mino-city, Gifu-pref, 501-3788, JAPAN TEL +81-575-37-4711
Googlemap QRコード
アクセス情報